フェロモン部

「お前にはフェロモンが無い。」 と、言われたあの日。 フェロモンって何?! フェロモンを探すべく、一人ひっそり部活をつくりました。

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舎毛の音。賞道。そこはgrooveな世界。

いつも見ていただき、ありがとうございます


2日連続の平安時代モード、
もう1日のお話しを書こうと思います。








ずっと気になっていた、
小林美術科学さんの「賞道」。





小林美術科学さんのホームページ

小林美術科学さんのホームページTOP





実は最初はなんだかよく分かってなかったのです。




「ふすま絵や、絵巻物、屏風、掛け軸、仏像の見方を教えてくれる」




それが興味深くて、
フェイスブックでフォローしながら、情報を見ていました。






そんなある日。








国宝をベタベタ触ろう-Part2-向源スピンオフ!山越阿弥陀図屏風×日月山水図屏風×雅楽演奏
小林美術科学 facebookイベントページからお借りしました

国宝をベタベタ触ろう-Part2-向源スピンオフ!
山越阿弥陀図屏風×日月山水図屏風×雅楽演奏







スケジュールにどんぴしゃ、
しかもなんだか、雅楽の演奏まで聞けるというイベントが















絶対行くしか、ないでしょう。









場所は、浅草。

浄土真宗東本願寺派
湯島山 緑泉寺さんです。




夜の開催だったので、よくわからなかったのですが、
1615年からという歴史のあるお寺さん=古い


ではなく、ビルのようなお寺さんで、


浅草・湯島山緑泉寺



でも中にはお茶室もあって、蹲踞(つくばい)もあって、


歴史と日本の文化を重んじながら、
現代にあった形にしようという、

パワフルな雰囲気が感じられるお寺さんでした。








そんな、お寺さんで登場したのが、

デジタル復元師
小林泰三
さんです。






(注意:以下解説はワタシのメモなので、多少言葉が違うと思います)




 平安時代、
 身分の高い者が臨終を迎える時に、
 
 その者の西側に、絵(屏風)を置く。




 それは、
 西方にある極楽浄土から、阿弥陀仏が迎えに来る絵。

 




法然と親鸞展 研究員おすすめのみどころ その2(絵画)東京国立博物館ブログ
画像は 『山越阿弥陀図屏風』
法然と親鸞展 研究員おすすめのみどころ その2(絵画)東京国立博物館ブログ」より引用いたしました。




 西側に絵を置くとどんな風になるかというと、



 こんな感じで、
 北枕で寝て、西を向いて、
 阿弥陀仏が迎えにくる絵を見ている事になる。





 この阿弥陀図・来迎図は色々があって、


阿弥陀聖衆来迎図
高野山霊宝館 「国宝 阿弥陀聖衆来迎図」年末特別公開ページよりお借りしました

こんなにぎやかな感じの、

高野山霊宝館 阿弥陀聖衆来迎図 拡大

みんなで楽器をもっちゃってるのもある。




楽器を奏でているのでいうと、
こういう絵もある。

阿弥陀聖衆来迎図 東京国立博物館<br />
東京国立博物館 画像検索 阿弥陀聖衆来迎図 よりお借りしました


この太鼓を持っている絵なんか、
腰でリズムうっちゃって、

音が聞こえてきそう、


阿弥陀聖衆来迎図 東京国立博物館 拡大







「このグルーヴ感、最高!」




 



小林さん、
最初は真面目な感じで解説をされていたんです。

でも、
ここらへんを皮切りに、

テンション高の、
変態モードに変わっていって、
(知識のある人のマニアックな面白さという良い意味です)


解説がものすごく面白いのです。


この面白さは、文章ではかけないので、
是非聞いてほしいのです。


見る側は自由だから!



なんだか、賞道の入り口を見た気がします。






他にも、

「早く来て!!急いできて!!」

という思いを現した、

公益財団法人九州国立博物館振興財団 早来迎
公益財団法人九州国立博物館振興財団 特別展のよりお借りしました


こんな来迎図もあります。


この、「急いできちゃった感」、

雲とか、すごいよね!!



こうやって、

人の希望・思いで、

阿弥陀如来を変えてしまうって、

面白いよね!!!








他にも、来迎図のもう少し詳しい話や他の来迎図の説明もあったのですが、
このペースで書くと、書ききれないので、
割愛いたします












そして本題の、

 『山越阿弥陀図屏風』

法然と親鸞展 研究員おすすめのみどころ その2(絵画)東京国立博物館ブログ
法然と親鸞展 研究員おすすめのみどころ その2(絵画)東京国立博物館ブログ」より引用いたしました。)


この阿弥陀如来の印を結んでいる手からは、
五色の糸がつけられ、
反対の端はそのまま臨終を迎える者の手に結ばれます。


五色の糸



そして、
眉間にある白毫(びゃくごう)には水晶がはめられています。







西からの夕日がさすと光の筋が前に発せられる仕組みになっています。



この 『山越阿弥陀図屏風』をですね、
デジタル復元師の小林さんが、

当時の色、大きさで復元し、
それを体験させてくれるというのです。



山越阿弥陀図屏風




さらに






功徳(神仏の恵み)が発現するとき、
(ご臨終を迎える時)

白毫から放たれる光と

「舎毛の音(しゃもうのこえ)」

と言われる超自然的なサウンドを伴うとされています。






演奏されていない別の音が聞こえる、

「舎毛の音(しゃもうのこえ)」

があるというのは、雅楽の世界では割と知られている事で、



「陪臚(ばいろ)」という雅楽の曲があり、
聖徳太子は陣中でこの曲を奏で、
舎毛の音(しゃもうのこえ)を聞き、
物部守屋(もののべのもりや)の大軍を破ったという話があるそうです。






今回は、その「舎毛の音」を再現してみようと、

雅楽の生演奏を聞きながら、

臨終体験をしていただこうと思います!!






「舎毛の音」は、その曲があるわけではないので、
再現をするために、3つのパターンを演奏します。


①龍笛3本 それぞれが少しずつメロディをずらして演奏する
×3


②笙3本 
×3





③雅楽の曲「陪臚(ばいろ)」を、龍笛・笙・篳篥で演奏








それでは、体験してみましょう!






舎毛の音 体験
小林美術科学 Facebookページ イベントレポ よりお借りしました)

雅楽演奏:音無史哉・佐藤愛美・三國晴子・〆野護元




ひとりずつ、
「山越阿弥陀図屏風」の前に横たわります。



楽器が至近距離で演奏されて、
しかもみんなの前で横たわるので、
結構緊張します



山越阿弥陀図屏風 体験の再現

ちょっと罰当たりな感じでかいていますが、
実際に寝てみて屏風を見ると、

本当に阿弥陀如来様がこちらを見ているような、
体験しないとわからない視界がひろがります。




「舎毛の音(こえ)」の演奏は、
これもまた、不思議な体験で、

龍笛の音以外に、「ぶぶぶー」という音が聞こえました。
これはみんな聞こえている音だったようです。



この面白くて素晴らしい、
稀有な体験は、
なかなか言葉にするのが難しいのですが、





「ちょっとー、みんな、
 これすごく面白いよー!!」


と、声を大にして伝えたいのです。








「舎毛の音(こえ)」体験の後は、
室町時代の重文「日月山水図屏風」のデジタル復元作品の体験をしました。


こちらは再現前のものです。
重文 日月山水図屏風
すぴか逍遥 さんのブログよりお借りしました


この「日月山水図屏風」は作者不明です。

この勢いのある山を描いた姿、
春夏秋冬の移り変わり、
とてもすばらしいと思うのですが、


ちょっとおかしいことに気が付きませんか。




屏風というのは、横に並べてみると考えるのが普通なのですが、
これを並べると、

重文 日月山水図屏風 春夏秋冬 横


季節が廻らないのです。




そこで仮設をたてました。




こう置いて、見ると、季節がめぐるのです。





みなさんには、
デジタル復元をした実寸大を、

当時の光で体験してもらいたいのです。




日月山水図屏風




「日本の昔の家屋は、

 天井から光をうけるなんて事はないんです。

 庇(ひさし)のある家屋で、

 横から入る日の光、もしくは、ろうそくの光しかないのです。

 この時代の絵は、その光を考慮して描かれているのです。
 
 美術館で見る、天井からの光では、

 本当の意味で絵を感じることができないのです。

 当時の色、同じサイズで復元し、

 同じ光で、同じ体勢で鑑賞する、体験する、

 そして、感じた事や発見したことを言い合う・・・」



小林美術科学 日月山水図屏風
小林美術科学 Facebookページ イベントレポ よりお借りしました)


「鑑賞するというのは、 
 自分から攻めて見ていくことなんだ!

 見て感じたことを表現できないのは、
 恥ずかしい事なんだ!

 色々な見方をそれぞれ意見しあうのが、

 鑑賞するという事、

 それが『賞道』なんです!

 熱いバトルなんです!!」









小林さんの熱い思い、
間近で鑑賞できると、
自分で攻めて鑑賞していく面白さが、すごくよくわかります。


実物大で、復元された色で、
畳の上から見上げる屏風の山々の絵は、

すごく力づよくそびえたっていて、
山を見上げた時の感動と同じ強さを感じることができました。


ななめから見ても、
山の端が繋がるように描かれていたりして、


こういった感じ方は、
美術館では体験できないものだなあ、と感じました。



鑑賞する、その感想を言う、
というのは、

お茶の世界にも同じことがあるなあ、と思いました。





「デジタル復元の良いところは、
 
 一般的な復元よりも、安価で早く出来るところです。

 安価で出来ることによって、
 
 国宝が手に取って鑑賞できるようになるのです。」





賞道、
体験してみて、知ることができました。


こういうことを、学校の美術の授業で体験出来ていたら、
今の自分の感性はもっと違ったのではないかなあ、

と思ってしまいました。



「鑑賞する」というのは、
自分から美術品に寄って、
たくさん感じる事。
それを言葉にする事。



なんとも興味深い世界です。


賞道
小林美術科学 秋季「賞道のすすめ」よりお借りしました



賞道は、春と秋に「賞道のすすめ」という講座があります。
まとめても単発も受講できます。

どれも興味深いのですが、
個人的には、

「絵巻物はアニメーション!」

に心をつかまれています。




そして、
実はもう1日だけ、「山越阿弥陀図屏風」のイベントがあるのです。


20160724山越阿弥陀図屏風
(小林美術科学 facebookイベントページよりお借りしました )

facebookイベントページ 
国宝をベタベタ触ろう Part2 向源スピンオフ!山越阿弥陀図屏風×平治物語絵巻物×雅楽演奏

【開催概要】
国宝をベタベタ触ろう Part2
向源スピンオフ!
山越阿弥陀図屏風×平治物語絵巻物×雅楽演奏

■日時:7月24日(日) 19時より(18時30分開場)
■場所:湯島山 緑泉寺
    東京都台東区西浅草1−8−5
■講師:小林泰三(デジタル復元師)
■雅楽演奏:音無史哉・佐藤愛美・三國晴子・他客演有
■参加費:3,000円(当日お支払いください)
■年齢:10歳以上(1時間程度の小林さんの講演を聞ける方)
■申し込み方法:
以下サイトよりお申込みください
https://goo.gl/1TRdwn




かなり特別なイベント(雅楽付きってそりゃそうだ)のようなので、
ご予定調整して見に行くことをおすすめします!







体験した出来事の内容が、
非常にボリュームがあって、
ブログが書き終わるのが開催直前になっちゃいました



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また見に来てください
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 小林美術科学 山越阿弥陀図屏風 緑泉寺 舎毛の音 しゃもうのこえ 雅楽 陪臚 ばいろ

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